デビットカードがエンボス加工(名前や番号の凹凸)でない理由

見た目も使い方もほとんど差がないクレジットカードとデビットカードですが、一つだけ、明確に違いがあるものがあります。ほとんどのクレジットカードはエンボス加工であり、デビットカードはエンボスレス加工なのです。

クレジットカードはエンボス加工だらけ

エンボス加工ってなに?

さて、エンボス加工とは何のことでしょうか。これは、カードのデコボコ、凹凸をつける加工のことです。みなさん財布の中にはいろいろなカードが入ってることと思いますが、具体的にいうと名前やカード番号が盛り上がってるものと、そうじゃないのがあるのではないでしょうか。

エンボス加工のメリット

そもそも、なぜクレジットカードはエンボス加工されているのでしょうか。インラインプリンターという機械があります。がっちゃんと、クレジットカードの方をとって番号を控えるやり方で、昔はこういったタイプのクレジット決済をすることが多かったです。そのため、その名残でエンボス加工しているクレジットカードが多いのです。海外では、いまだにこの手法で決済をしているところもあるようですが、日本ではまずないのではないでしょうか。

エンボス加工のデメリット

凹凸でクレジットカード番号を簡単に控えられてしまうので、犯罪に利用されるのではという懸念もあります。また、カード発行にひと手間かかってしまうため、発行会社としては負担がかかってしまいますね。同じく、自動発行機で発行できないというデメリットもあり、今後は減っていくものと思われます。

また、でこぼこがある分、財布やカードケースも少し分厚くなってしまいます。

これからはエンボスレスが主流へ?

すでにエンボスレスのクレジットカードも多い

実は、SuicaやPASMOとして使える提携カードはエンボスレス加工のものです。カードに凹凸があると、チャージするときカードを機械にいれることができないからです。

エンボスレスと選択できるカードも

カード発行の際、エンボスのありなしを選択できるケースも増えてきました。エンボスのある分、財布でも厚みがでて使い勝手はよくないですね。セキュリティ面でも、エンボスレスカードを選択する人も多いようです。

まとめ

ここで念を押したいのは

デビットカード→エンボスレス

クレジットカード→エンボス加工

というわけではないということです。クレジットカードは理由があり、いまだにエンボス加工にせざるを得ない、ということであり、今後はおそらくエンボスレスカードが主流になっていくことでしょう。デビットカードユーザーはこのエンボス加工の違いが気になるかもしれませんが、それは最初だけです。安心してくださいね。